
北山台杉は、”垂木丸太”の生産を目的として西暦1200年(室町中期)に作られ、600余年の歴史をもっています。近年、日本各地でも台杉が育成されているようですが、その発祥の地は京都・北山なのです。
年間を通して気温が冷涼で、冬には厳しい"北山しぐれ"にさらされるという北山独特の自然環境の中で、山の斜面を使っての不安定な立地条件のため、より高度な技術と細やかな配慮が要求される中で育成された北山台杉は、生命力が強く、いつまでもその美しさを保ってくれます。
また、1本の幹から3〜5本の立木がまっすぐ伸びているという・・・。その独特の形状ゆえに、同じ形のものはないと言われるぐらい、仕立て方や手入れ方法により千差万別の表情を見せてくれますので、より個性的な庭園美をお楽しみいただけます。
このような特徴から、現在では幅広い分野の庭園造りに使用されており、多くの方々の目を楽しませてくれるようになっています。
<藤田林業の台杉へのこだわり>
1.台杉はすべて植え替え物(移植済)での出荷となっております。
※荒木台杉とは、苗木からその場所で何十年と育てた台杉を掘り起こした台杉の事
※植え替え物台杉とは荒木台杉を別の場所、またはその場所でもう一度植え替えをして3〜5年位育て新しい細根を出してから掘り起こした台杉の事。
植え替え物台杉のメリットは植痛みを最小限に抑え、木の枯れを防ぐことが出来ます。
2.庭園用台杉として立ち木のバランス、取り木の配置等、全体を考えた容姿を常に心掛けた剪定に取り組んでおります。
<各部名称・台杉の手入れ>
※こちらの図は京都市都市緑化協会様に取材頂きました時の図を使用しています。